資料館を出たあと、谷中六丁目の信号の角に『一乗寺』があります。一乗寺の立派な景観には目を奪われます。それと、見ていただきたいのが、門の瓦屋根の上に佇む狛犬。細かい処まで、手が入った寺院には圧倒されます。そして日蓮宗『本光寺』を過ぎて、次に向かうのは、日蓮宗『上聖寺』。こちらは、水子観世音菩薩が奉られています。広いとは言えない敷地ではありますが、門に収まりきらない本堂の大きさは、その昔、この寺院の敷地がかなり大きかったのだろうと、容易に想像できます。『上聖寺』の並びにあるのが『妙情寺』です。門をくぐると、頭上に竹で組まれた、はしごのようなものがあります。これが最初なんであるか気づきませんでしたが、奥に進むと、それは敷地の中にある松の枝を、丁寧に時間をかけて育て形作っていったものでした。この枝は、門の方と、さらに奥へと伸びています。人が丹精込めて育てられた、すばらしい松の木に出会えます。このあたりの言問い通りは善光寺坂と言われています。でも善光寺坂の名称の善光寺は元禄十六年(1703年)に焼失して、現在の港区青山に移転しました。いまはそれ以前の善光寺坂という名称のみが残されています。
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